・ダイコンサルハムシによるアブラナ科の被害(解決数:7)

問題:ダイコンサルハムシによるアブラナ科の作物の食害の問題で困っています。(岡山県 Oさん、他多数)

ダイコンサルハムシの成虫。体長約4ミリ。
ダイコンサルハムシの成虫。体長約4ミリ。
ダイコンサルハムシの幼虫
ダイコンサルハムシの幼虫
ダイコンサルハムシに食べられた小カブ。
ダイコンサルハムシに食べられた小カブ。

ダイコンサルハムシの生態:ダイコンハムシ(大根葉虫)とも言う。幼虫、成虫ともに、アブラナ科の柔らかい葉部を好んで食べます。発生が多いと、葉脈だけ残して網目状、レース状に食い荒らします。飛翔せず歩いて移動し、揺らすと死んだふりをして葉から転がり落ちます。

 卵からほぼ1ヶ月で成虫になり、成虫になってからは約500日の寿命があり、約1200個の卵を産むそうです。

 成虫は枯れ草の下などで越冬し、4月頃から活動しはじめますが、夏場は休眠し、初秋になると再び活動をしはじめるため、特に秋播きのダイコン、カブ、白菜、水菜、チンゲンサイ、小松菜などが、被害を受けます。

 

解決1【場所を変える】:毎年、アブラナ科の作付け場所を変える。2~3年毎に場所を変える。

 

解決2【種降ろしの時期を遅らせる】:秋播きの場合、種降ろしの時期を少し遅らせる。奈良盆地では9月末から10月初旬にする。夏から秋の気温が低い場合、あるいは降雨が多く太陽の恵みの少ない場合は発生が少なくて被害が少なく、晴天で高温の年は被害が多い様に思うので、時期を工夫する。

 

解決3【成長が良ければ問題にならない】:少しの被害ならば、地力があり土地に湿りがあれば、成育がよくて問題にならずに育ってくれる。(解決1~3は、奈良県 川口由一氏

 

解決4【捕殺する】:教えていただいた話ですが、「葉物に虫がついているな、食べられているな……」と分かったら放っておかずに、朝と夕に手で捕って殺す作業を3日間ぐらい頑張ると、いったん虫が居なくなるそうです。そして、しばらくするとまた出てくるので、また3日間ぐらい朝と夕に捕る。これで、その後はずいぶん被害を受けにくくなるそうです。(富山県  Iさん談)

 

解決5【混植する】:混植での対応を試みています。ダイコンサルハムシの被害がある畑で、ダイコンサルハムシが好まない作物をアブラナ科のものと一緒に育てるようにしたら、被害を受けにくくなりました。

 具体的には、ダイコンサルハムシはレタスやネギを好まないようなので、小松菜とサニーレタスの種を混ぜて同じところに筋蒔きしたり、小松菜の周りを囲むようにネギを植えたりしていますが、被害を受けにくいようです。(三重県 Kさん)

 

編集記ダイコンサルハムシは、大量発生してしまうことがありますが、皆さんいろいろ工夫されていますね。「場所を変える」「時期を工夫する」「捕る」「混植する」、そして「少し発生しても、野菜の成育が良ければ問題にならない」……と、いろいろ寄せていただきました。

 他にも、ダイコンサルハムシの被害に対して工夫されていること、感じておられることがありましたら、是非お寄せください。

 幼虫の写真もあると分かりやすいと思うので、どなたかご提供いただけませんか?(2014/12/15)

 

解決6【ネギの後に播種する】:私は葉ネギ(九条)を育てていたところに次作の大根を播種するようにしています。8月下旬にネギの株を掘り起し、株分けして別の畝に植え替えますが、この跡地に大根を播種しています。この方法を試みて5年ほど経過しましたが、今のところ深刻な食害は一度も発生していません。今年は比較のためにこれに該当する畝の隣の畝(前作がネギでない)にも同品種の大根を播種しましたが、こちらの畝はかなりの食害を受けました。

 ただここからは私見ですが、この問題は畑の深部の通気性が悪いときに起こるような気がしています。ハクサイにおいて同様な問題があった時に、畝の脇の溝を深く切りなおしたところ、劇的な効果があったことがありました。私の畑は粘土質でもともと通気性が悪い畑です。ですから前述のネギの後作の効果についても、ネギの株を掘り起こしたことによる一時的な通気性の改善が効果をもたらした可能性はあると思います。(2014/12/19 静岡県 Tさん投稿)

 

解決7【簡単な捕獲の方法】:ダイコンサルハムシには、手こずりますよね。

採ろうと手を近づけるだけで、ぽろっと落ちて葉の奥に逃げ込まれてしまいます。

特に白菜にたくさん付くと、葉はボロボロに。

そこで良い方法がないかとネットで検索したところ、見つけました。

手軽で効果のある、良い方法です。

用意するのは、「でんぷんのり」小学校の工作で使ったやつです、と「割りばし」この二つだけ。

やり方は至って簡単、割りばしの先にでんぷんのりを付けて、気付かれないよう、ゆっくりとハムシに近づけ、ペタペタと引っ付けて行きます。

これは面白い様に取れて、効果抜群です。

これだと逃げられないし、作物に影響もありません。

ぜひお試しを!!

(2016/11/22 和歌山県 高島 一さん投稿)

 

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