・田植えに時間がかかる

問題:田植えに時間がかかるので、その作業時間短縮が課題です。1枚の田んぼの田植えを考えても、最初に植えたところと最後に植えたところでは1~2週間くらいの時間差があり、最初に植えたところの草刈りが田植え中に必要になってしまうこともあります。

 

解決策1【多人数で田植えする田植えや、草取りの時にお手伝いに来て下さる方々がいます。とてもありがたいです。料理が好きなので、お昼ごはんを作って、お礼に食べていただいています。作業を手伝っていただくと僕も助かりますし、その方々もいい経験になったと言って下さいます。お互いに楽しく続けていけたらいいなと考えています。関わる人たちによって良好なことなら、皆で農作業をするという方法は、効率を上げるためにも良い方法だと思っています。(福島県 Aさん、約2年目)

多人数で田植えをする様子
多人数で田植えをする様子

解決策2【道具の工夫】:始めた当初は土地が固く、4~5反にわたり「手ガナ」で植穴を掘ることが困難でした。そこで溶接の得意な方にお願いして鉄棒にて1度に4つの植穴を空けられる道具を作ってもらい、それで植穴を空けて植えました。ずいぶんと調法しましたが、数年で土地が柔らかくなり不要となりました。

 田植えを適期に終わらせることはずっと課題です。いろいろ道具を工夫しましたが、「簡単な定規」を作り、いくぶん早く田植えを進められるようになりました。

 産業として、プロとして自然農を考える時、どうしても作業能率の問題が出てきます。適期に作業をすることは、生産を安定させるための基本だからです。いかに要領良くやるか。作業方法や道具の工夫は今後も必要だと思います。(徳島県 Oさん)

 

編集記田植えを適期に終えることは大切だと分かっていても、草の問題や、作業に慣れていない為や、体力的なこと等……いろいろな問題で、時間がかかってしまうということがありますね。

 困っておられる方が多いので、解決や工夫、コツ等の体験談が、もっとあれば有難いと思います。どうか、お寄せください!(2015/7/23)


解決策3【鍬を使う】:稲の手植えを、初めはしゃがんで手鎌で草の根断って、やっていましたが、余りにも時間かかり・・・死ぬほど頑張って日に一畝、もう次の日は膝や腰が痛みやる気なくなるほどでした。

 そこで考えて、鍬で植える所の草を五寸角ほどに根っこごと剥がして、それがひと筋終ったらその剥がした所に植えて行くようにしたら、ずっと楽にできて次の日もやる気失くさずできるようになりました。


  また、植えた苗の周りにはしばらく草生えず、草抑えも楽になりました。(2015/8/12 神奈川県Nさん投稿)

解決策4【数列ずつ植える】:田植えのとき、1本の紐に添って、横移動で植えてゆく方法は、苗の植え付け本数に対して、移動距離が長く、そのぶん時間がかかり疲れます。

 数本の紐(3~5本)を一度に張るか、1本の紐に対して定規などを当てて、数列同時に下がりながら、田植えをしてゆきます。この方が移動距離も少なく、身体への負担も少ないです。(腰痛のある方が、この方法に変えて随分楽になったと聞きました。)

 尚、余談ではありますが、作業途中で前や後(植えてきた成果や、これから植えなければならない場所)を頻繁に見ない方が良いです。疲れは作業と作業のスキマにしのびこみます。今植えている1本に集中し、それが終わればすぐに次の1本に集中する。これをくりかえしていれば、自分でも驚くほど簡単に、速く、作業が進む事があります。(2015/8/25 愛媛県Yさん投稿)

経験談1:耕さず草や虫を敵とせずに賛同して米つくりを始めた者です。今年4年目になります。大きく育った畑苗を草刈りをした不耕起の田んぼに植えて、水を入れたらどんどん分けつしていく様を見るのは喜びに堪えません。自然農の稲作はすばらしい農法だと思います。ここまでこの農法を作り上げた先人の方々に敬服いたします。

  1反1畝の面積ですが田植えに期間にして約1か月かかります。籾換算で400kgくらい収穫できますが、家族の消費を考えたら自給用としてはちょうどよい面積だと思っています。ただ田植えの時間があまりにもかかりすぎなのが問題だと思っています。

 苗は田んぼの一画を防草シートで冬の間覆っておいて5月初めに種おろしをして作っています。田んぼは冬の間茂らせておいた雑草が実りを迎える5月の末の休日に草刈りをします。1反1畝の広さですので機械を使用して半日ほどで草は刈り終えてそのまま刈敷きます。そして主に休日を利用して苗の移植をしています。植え始めの苗は30日苗からになります。条間40㎝ 株間25㎝ 1本植えで約1万1千本になります。休日にして2人で3日(実働7時間位)そして私の母が平日もひとり5時間位で約14日かけて植え終わっています。計算すると延べ112時間ほどかかっています。逆算すると1本にかかる時間は平均で約37秒になります。これには苗床からの苗取りの時間も含まれます。昔の米つくりではとても速い人なら、1日で1人1反を田植えすることも可能だったと聞いたことがあります。(この場合は1本にかかる時間は2.88秒)でも自然農の田植えの場合そんなスピードはあり得ないのではないでしょうか。昔から田んぼは耕して代かきして田植えしていたのは田植えの効率を上げるために昔の人たちが試行錯誤して工夫して到達した技法(農法)なのではないかとも思います。なので田植えの時間の問題を考えるときは代かきの効用もよく考えてみたいと思います。耕してないけれども代かきしてあるように田植えができるといった一見矛盾したことを実現させられないものか思案中です。

 米つくりは地域によって、人によってそれぞれに考え方ややり方があるものだと思います。そうだから面白いですし、そうできる自由な時代に生まれたことに感謝です。

(2018/7/3 鹿児島県 でんでんがえる さん投稿)

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