・ウリハムシモドキによる食害

問題1:自然農1年目。土地はスギナがしげる痩せ地。もともと畑ではなかった土です。春まきのニンジン、ダイコンの芽が全て虫に食べられました。虫はウリハムシモドキの幼虫だと思われます。1cm前後の小さなイモムシで、色は暗い黄色か灰色です。

ウリハムシモドキの幼虫
ウリハムシモドキの幼虫

 芽は出たのですが、すべてこの虫に食べられました。見つけ次第に捕殺していたのですが、2畝に条蒔きしたニンジンとダイコンは全て無くなってしまいました。

 捕殺の他には、ニンニクをすりつぶし水でうすめてスプレーしたのですが効果は無かったように感じられます。

 同じ場所で、秋まきのニンジンとダイコンを育てています。秋まきは虫に食べられることなく、小さいながらも育ってくれました。(2014/12/29 愛知県Sさん投稿)

 

問題2:自然農5~6年目の山間の畑で、2年連続でウリハムシモドキ(幼虫・成虫)の被害に遭っています。

左がウリハムシモドキの成虫(右はウリハムシの成虫)
左がウリハムシモドキの成虫(右はウリハムシの成虫)

 5年目の2014年春、青シソ(7割ほど)、田んぼの畦に植えた大豆(3割ほど)、ゴボウの地上部(全滅)を、ウリハムシモドキの成虫に食べられました。畑に隣接する田んぼ一面にレンゲが生えていて、よく見るとレンゲの葉にたくさんのウリハムシモドキの幼虫がついていました。レンゲによって大発生したウリハムシモドキが畑にも来たようです。

 田んぼにレンゲが一面に生えたのは、おそらく以前にここで田んぼをされていた方が種を蒔き、それが今になって生えたものと思われます。レンゲは窒素分を増やすせいか、この年のお米は育ちが良かったですが、ウリハムシモドキの大発生は、土地が片寄るのを調整する自然の働きかもしれないと思いました。

 この年の冬には田んぼ一面に麦を蒔いたので、レンゲはあまり生えませんでした。そのせいか、翌年2015年春は昨年ほどの大発生ではありませんでしたが、やはりウリハムシモドキが畑にもたくさん居ました。サニーレタスとゴボウにウリハムシモドキの幼虫が居たので、手で2~3回捕殺したところ、前年よりは被害を防ぐことができました。(2015/8/25 三重県Sさん投稿)

 

編集記:ウリハムシモドキの被害について、解決されたご体験や思われることはありませんか? そもそも虫が大発生しないような畑に整えるために心がけること等も、あるのではないでしょうか。皆様の経験談、どうかお寄せください。(2015/8/28)

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