・稲が倒伏する

問題:神丹穂(カンニホ・赤米)がほぼ100%、倒伏しました。

その他、バスマティライス、ハツシモ、アサヒ、ジャポニカ種の香り米も、溝の際に生えている株を中心に、所々倒伏がみられました。

逆に、トヨサト、緑米、タイの香り米は全く倒伏しませんでした。

神丹穂は背が高め、茎が細めで、長いノギがあり、刈った株を手に持つと穂がずっしりとしているので、倒伏しやすい姿だなと感じました。

バスマティライスは茎が細くて、穂が充実、ハツシモ、アサヒは背が高め、ジャポニカ種の香り米はとても背が高くなるので、それぞれ倒伏しやすい姿だと感じました。

 

 育ち具合は良好で、分けつもしっかりしていました。

田んぼは自然農1年目で、その前2年間休耕、その前は慣行農法で稲作がされていました。

水はよく入り、陽当たりも良好です。

 

神丹穂の種おろし4月26日、田植え7月2日、7月初旬~8月初旬に草刈り(2 回)、9月下旬頃にお米が実ってから倒伏しだして、神丹穂の稲刈りをした11月23日の時点ではほぼ全ての株が倒れていました。

苗の育ちがよく、神丹穂の田植えをした7月2日にはだいぶ大きくなってしまっていたので、苗床からとるときに根を損ねてしまったかなという印象があります。

もう少し苗が小さい時に田植えができたら、ダメージが少なく、根がよくはって倒伏が減るかもしれない、と考えています。(2017/1/17 奈良県 Fさん投稿)

 

編集記すくすくと元気に育ち、やがて穂を垂れる稲。最後まで、しっかり立ったまま完熟してくれる方が、稲刈りの作業効率も良いですし、お米にとっても健全で美しい、いのちの全うであると感じます。

 ところが、途中で倒れてしまう場合があります。実りが良くて倒れる場合もあれば、実りは良くないけれども倒れる場合がありますね。品種によっても、倒れやすいものと、倒れにくいものがありますね。場合によって、いろいろな原因が考えられると思うのです。

 「稲が倒伏する」という一つのテーマで、多くの体験談が集まれば、そこから何か見えてくることがあるのではないか…?と考えています。ご経験のおありになる方は、是非お寄せください。(2017/1/21)

 

解決策1【倒れにくい品種を選ぶ】:参考になるかどうかわかりませんが、

・うちの田んぼは 稲が倒れぬよう コシヒカリはやめて わざと背丈低い品種「にこまる」を作付けていますが、これは温暖化の酷暑にも強く味もコシヒカリと同等以上、取れ高も負けないものです。

・隣の親子体験の田んぼでは 品種は替えずに うしても倒れるので、みかぶづつ紐で結わえています。(2017/1/28 神奈川県 二宮倫行さん投稿)

解決策2【水管理における心配り】:田んぼの水を常にたっぷり入れ続けると、稲は徒長しやすい。徒長すると、穂が実った頃に支えきれず倒れやすくなります。1週間~10日間に1回程度の頻度で、田んぼの水を落とすことによって、稲の徒長を抑えることができ、倒伏を防ぐことにつながります。

 水との関係は、大切だと思います。

(2018/9/23 奈良県 川口由一さん談。聞き書き投稿Sさん)

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