・オケラによる苗床の被害(オケラ対策)(解決数:7)

オケラの画像
オケラ

問題:毎年、オケラの被害に遭い、お米の苗を確実に育てることができません。オケラに種籾を食べられてしまう他、土を浮かされて乾燥してしまう、お米の根を切られてしまう等の被害があります。(静岡県 Tさん、奈良県 Oさん他多数)

解決1種籾を食べられるのは発芽までの間に多いので、種降ろしを適期、あるいは気温が十分に上がってから遅めの時期に行うことで、早く発芽するため、オケラに食べられにくいようです。(成功事例多数)

解決2:種籾を食べられるのは発芽までの間に多いので、種籾を芽出ししてから土に降ろすことで、オケラに食べられにくいようです。比較的、確実性の高い方法です。

 芽出しの方法は、種籾をヒタヒタの水に浸し、毎日水をとりかえます。一般的に、水に浸してからの積算温度が100度(毎日の平均水温を足して100度になった時点)になると、発芽すると言われています。例えば水温15度なら、6~7日で発芽。水温30度なら、2~3日で発芽。(成功事例多数)

芽出しした赤米画像
芽出しした赤米

 

解決3:お米の種降ろしのとき、次のことを心がけています。

 ・苗床表面の根切り、耕起3~5㎝、除草、鎮圧をしっかりする。特に鎮圧は丁寧にしっかりする。

 ・苗床の周囲に、スコップ幅の溝を掘る。この溝は、モグラ除けと同時にオケラ除けにもなるので、必ず四方に、しっかり深めに掘る(ただし、田圃の床を破らない様に注意し、また乾燥し過ぎない様に溝からの距離約20㎝~25㎝を保つ様に仕上げる)。

 このようにして、オケラが苗床に入りにくい環境を整えることで、オケラにやられたことは一度もありません。周囲の人がオケラの被害にあっているような場所でも苗床を作ったことがあるので、効果があったと思います。(兵庫県 Nさん)

 

解決4:種おろしの時、表土を削った時点で穴が空いていたらオケラがいる可能性があるので、水責めにして、オケラが出てきたところを殺すか、苗床から取り除く。

 水責めの方法は、バケツ何杯かの水を一気に穴をめがけて流し込む、あるいは水を取り込める環境にあるなら苗床の部分だけ水を入れ、土の上まで冠水してしばらく置く。

 このように苗床からオケラを取り除いてから種おろしをしたら、被害を受けませんでした。(三重県 Kさん)

 

解決5:オケラ対策として周囲に板などを地中に埋めてふせいだら、効果がありました。(東京都 Sさん)

 

基本の理:オケラを田んぼ全体から無きものにすることはできませんので、その性質を知ったうえで、確実にお米の苗を育てるための対処法を考えます。

 オケラは、巣穴を掘って地中で生活しており、乾燥した硬い土よりも、水を含んだ柔らかい土のなかに多く生息しています。雑食で、植物の根や種、小さな虫やミミズ等を食べます。地中を掘り進み、地上を歩くだけでなく、水上を泳ぎ、空を飛ぶこともできる等、行動可能範囲が広い虫です。

 お米の種籾を食べるのは主に発芽するまでの期間なので、種籾を土に降ろしてからなるべく早く芽が出るような配慮をします。さらに、オケラが苗床に入りにくいような配慮を重ねることで、確実性が高くなります。

 

編集記オケラに悩まされている方は、本当に多いですね。掲載されている以外にも解決法がありましたら、是非お寄せください。(2014/6/4)

 

解決6:オケラは、苗床に地力をつけるべく前もって米ヌカを補っておくと、被害を受けやすいのでは、と思える。

 あるいは、水の便の良いところなら、種降ろし後に水を一日ばかり入れるとオケラは苗床から出て行くのではないか。ただし水を入れ続けると、覆土と水が重なるゆえに酸素不足になり発芽しないので、注意が必要。(2015/4/5 奈良県 川口由一氏投稿)

解決7:ケラは湿った土を特に好み、石や刈り草の下などによく見られることから、思い切って苗代の上の覆土した土の上に草を振りまくのをやめたところ、ケラの被害が減りました。ケラは草が敷かれていると活動が活発になるようです。

 草を敷くのをやめたことにより地温が上がりやすくなり、発芽までの期間も大幅に短縮しました。これも被害を小さくした要因になったと思います。種籾を芽出して播種すればさらに効果が大きいと思います。

 ただし、苗代表面が露出しているため膨張ネットなどの鳥除け対策は万全にします。また表面が乾きやすくなるので、必要に応じて灌水します。(2015/7/29 静岡県Tさん投稿)