川口由一(かわぐちよしかず)氏の紹介

川口由一氏写真

 自然農実践者、指導者。1939年、奈良県生まれ。

 小学六年の時に父親を亡くし中学卒業と同時に専業農家となる。化学肥料・農薬・機械を用いる農業になじまず心身共に疲労するなかで、生命を損ね環境を汚染し資源を浪費する農業の誤りに気付き、38歳の時に「耕さず、草や虫を敵とせず、農薬肥料を用いない」自然農を始める。試行錯誤をくり返すなか、いのちの営みに添う自然農の栽培技術とその理を確立する。

 

 自身の田畑での見学会をはじめとして「赤目自然農塾」「妙なる畑の会」「漢方学習会」「乾坤塾」等の学びの場を開き、自然農と傷寒論金匱要略を源とした漢方医学を人生の自立に向かう人達の求めに応じ指導した。

 2023年6月9日永眠。

 

 著書に『妙なる畑に立ちて』(野草社)、『自然農から農を超えて』(カタツムリ社)、『自然農―川口由一の世界』(共著、晩成書房)、『自然農への道』(編著、創森社)『自然農・栽培の手引き―いのちの営み、田畑の営み』(監修、南方新社)、『自然農という生き方』(共著、大月書店)、『自然農の野菜づくり』『自然農の果物づくり』『自然農の米づくり』(ともに監修、創森社)『自然農にいのち宿りて―目覚め・悟り・成長への道すじ』(創森社)など。