・粘土質で、作物の育ちが悪い(解決数:3)

問題1:もと田んぼであった土地を畑にしましたが、土質が粘土質で作物が育ちにくい。毎年、水はけを良くする様、周りの溝掘りをするのだが、土質までは変えられないのだなあ…と思っている。

 特にイモ類や葉物野菜の育ちが悪い。去年の秋野菜は、育ち悪く、虫が付き、ほとんど全滅し、やる気を失ってしまった。(奈良県 Yさん、約7年目)

 

問題2:奈良県にて、もともと田んぼであった場所に畝を立てて畑にして実践しております。実践4年目ですが、粘土質で晴天が続くと土が固くしまり、葉物も根菜も根の伸びが悪く生育も悪いようです。

 長年不耕起を続けていけば徐々に柔らかい土になると思うのですが、粘土質土壌を少しでも早く柔らかい山の土のようにする方法があれば知りたいです。(奈良県 Yさん、約4年目)

 

解決1:(私のところは)重粘土質の畑ですので、排水をよくするために年々畝を高くしながら、それでも作物が育つということが分かり、今は場所によっては高さ40センチほどの畝になっています。(石川県 Kさん、約4年目)

 

解決2:<問題>土手下の水はけが悪く、常に水がたまっている状態で、よどみ、臭いも発していた。土手際の畝は、空気の通りが悪く、いつまでも粘土質で作物を育てにくかった(猪にも好かれていた)。


<対策>マコモ(マコモダケ・真菰筍)をいただけたので、少し畝を掘りさげて植えてみた。

<その後>マコモは成長に多くの水を必要とする(本来水田で育てる)ためか、やがて水がたまらなくなって臭いもなくなった。マコモの恵みもいただけた。植えつけて6年たった今は水がたまらなくなったことでマコモの営みが衰えてきている。あるいは勢いがなくなってきたのは、水田とちがって毎年水が入らないことで連作障害となっているのかもしれない。いずれにしても、今のその場所に合った作物が育てば良いと思っている。

 

<思うこと>マコモはどんどん増えて広がってゆくので、周囲や作付をよく考えないといけない(成長期は姿も大きい)。私は広がりすぎたところや他の作物を育てたいときは笹と同じように考えて成長期に何回か刈って敷いている。マコモ以外でも、クワイや里芋なども同様に考えられるのでは?とも思っている。(奈良県 Yさん、約8年目)

 

編集記粘土質であったり、水はけの悪い畑でも、上手に作物を育てている方をお見受けすることがあります。

 「うちも粘土質だけれど、こんな心がけで、しっかり育っているよ!」

 「水はけが悪かったけれど、こんな風することで、水はけが良くなってきたよ!」等々…、皆様の体験談をお待ちしております。(2015/4/30)

 

解決3:私の畑も田んぼとして使われていた場所ですが(自然農として11年、畑に転換して2~7年)、幅1.5m、高さ40cm程度の高めの畝にすることでほとんどの野菜を育てることが出来るようになりました。土質は重粘土質なので、畝をこのくらいの高さにすると、夏季は畝の表面が乾燥して固く締まりますが、草をある程度生やして日陰になるようにしてやったり、草が生えにくい場所では敷草をしたりして表土が乾燥しにくくなるように配慮しています。この時期までにある程度地中に根を張ることが出来る夏の果菜類などは問題ありませんが、ニンジンやキャベツなどこの時期に播種する必要がある野菜の場合は必要に応じて灌水をしています。

 ただ粘土質土壌で育った野菜は砂土や砂壌土で育った野菜と比べると姿や味などが異なります。特に葉物は背丈が詰まったずんぐりとした姿になり、大きさ的には小さめな姿ですが、それはこの環境に対応して育つ作物の本来の姿であり生育不良とは異なります。それぞれの環境に適合した姿の見極めも必要かと思います。(2015/5/5 静岡県Tさん投稿)