・水田の水管理(水の深さ)について(解決数:2)

問題1:水管理を誤ると、稲の生育が良くない。水分不足も良くないが、過ぎても障害を招く。

解決1

【田植え時】田植えのときは、溝のみ水を入れる。苗床は少し表面を削り取っているため水が入っているので、水分不足で植え痛みすることはない。

【田植え後】苗を植え終えたら、水を畝の上まで入れてやると生長が良い。

ただし、水を深水にすると、多くの草々や麦、小麦、稲わらが急に朽ちて、養分過多となって、稲の根や苗を損ね生育障害を招くことになる。水田の水が赤茶色を帯び、腐った臭いがするようになれば、水を急いで出すことが必要。そのようにならないように、水を入れたままにしないこと。

 10年20年と経過し亡骸の層が厚くなるにつれて、水は深くせず、又水を入れ続けることはせずに、時々、溝のみとして、畝の上は水無しとし空気に触れる様にする。

 20年30年と経過すると、さらに豊穣になってゆくゆえに、水管理を誤ると肥沃ゆえに、あるいは長期間水が多いゆえに障害を招きマイナスになるので、水を控え溝のみとする。

 ただし、ザル田で水持ちの悪い棚田等では、水が常に動いているゆえに亡骸が流出して層が多くできないので、この問題は生じない。亡骸の層が土の上に多くできなくとも作物や草々と茎葉、種子が重なり、土中にも作物や草々の根が多く朽ちており、小動物、微生物の営みや死体や排泄物が混入しているので、肥沃な土地になっている。

 

問題2:水稲といえども、20年30年と経過すると亡がらや土に保水力があるので、畝の上まで数日間に及んで水をたたえる必要は無くなり、水が多いゆえの問題は生じなくなるが、モグラと野ネズミの害を受けることになる。

解決2時々畝の上に水を乗せて2~3日すると、水によってモグラと野ネズミが水田の外に追い出されることになって助かる。

 ところが、僕の水田は水を思い通りに入れることのできない溜め池の水で、普段は流れていないので、モグラ、野ネズミや、水管理から生じる問題は解決できていなくて、今年平成27年度の課題になっています。天候との関係でもありますので、よく注意して折々の雨の日に対応すれば、解決に向かうだろうと考えています。(以上すべて、2015/4/10 奈良県 川口由一氏投稿)

 

編集記水稲には水が必要ですが、多すぎても障害を招くことがあるのですね。健康なお米を育てるためには、田んぼの状態を見極め、過不足のない水管理ができるようにならなければなりませんね。そのためには、このような先人の体験談が、大きな手がかりとなると思います。

 田んぼの水管理について、皆様の体験談もどうかお寄せください。(2015/8 /28 )