・田植え時の植え方の問題

問題:田植え後に障るものなく活着して健やかに育ってくれるように、心配りをしなければならないことに気付く。田植えのときの植え方によって、その後の育ちが大きく変わるので、次のようにすると良い。

 解決策1

【苗を取るとき】苗の根ができる限り痛まないように、2~3センチの厚さの土をつけておいて、平鍬で苗床からすくい上げて箱にいれる。4~5センチと土を厚くすると作業がはかどらない。一本植えとして、一本一本植える毎に丁寧にはずして植えてゆく。

 

【植える深さ植穴は先にあけて苗を置き、茎に土が極少し被さる程度として、浅すぎず深すぎないようにする。茎を増やしてゆく分けつは、根と茎の接点から作られ増えてゆくゆえに深植えしないこと。浅すぎると根が露出して張りが悪く、生長がスムーズでなくなる。

 上層のまだ生きている冬の草々や、麦、小麦、ワラや、まだ姿のあるものは、ノコギリ鎌で×印に植穴部分のみを切って穴を開いて植える。冬草や麦、小麦、ワラや、未だ朽ちていない上に植えると、活着が悪く、生長を大きく損ねることになる。

 10年位経過すると亡がらの層が重なり腐植層ができてゆくが、完全に腐蝕しているところまで掘って、そこに植える。

 

【植える条間】植える条間は、40センチ前後にすると、その後の除草作業がやり易い。広すぎると、いつまでも草が生えてきて大きく育ち、稲が草に負けることになる。

 田植え後の約一ヵ月間、草刈り作業を行うが、体が大きい人が草刈りに入る場合、条間40センチでは狭いようなら、条間45~50センチ位に広げる。この場合は、初期の生育が順調になるように、草に負けないよう早めに草刈りの作業をする必要がある。

 

【植える株間】植える株間は、20~25センチ位、土地が肥沃になるにつれて30~40センチ位にと広くすると、田植えに必要とする時間が少なくて済む。又、一株一株が健康に大きく育つ。

(以上すべて 2015/4/10 奈良県 川口由一さん投稿)

 

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