数十年放置された、山の段畑を、切り開いています。
びっしりと隙間なく生えた篠竹を刈り、
直径50㎝以上の雑木をチェンソーで伐り倒し、
使えるものは、薪ストーブ用に確保し、
その他のものは細かく切って、道下の谷へ落とし、
静けさの中、透明な空間がどんどん広がってゆきます。
地上部を整理したら、そこへ耕さず、種をまいたり、苗を植えたりします。
篠竹の根がびっしりと張り巡らされていますが、植える場所にスキマがあれば、全体を堀リ起したりはしません。
それでもしっかりと育ってくれます。
化学肥料・農薬で疲れた畑は、作物が健康に育つまで3~5年はかかりますが、このような耕作放棄地は、すぐに元気に育ちます。
自然界はひとりでに、勝手に豊かになってゆくことを知ることができます。
すると、私たちも、自然を信頼して、もっとゆったりのんびりしてもよいのだと、安心します。
(2017/2/3 愛媛県 山岡亨さんのFacebookより承諾を得て転載)
編集記:「何年も放置された農地を、借りることができました!」「笹竹が生い茂り、大きな木も生えています…」「耕作放棄地を畑にしたいが、どこから手をつけたら良いのでしょうか?」等…。今まで農にゆかりの無かった人が自然農での栽培をスタートする場合に、よくあるお話しですよね。
この山岡さんの記事は、とても勇気づけられる体験談ですし、美しい写真も多くを物語ってくれていますので、広く皆様へお届けしたいと思いました。
冬の時期は、田畑を新たに切り開くのに相応しい季節です。開墾にまつわる経験談、他にもいろいろお寄せくださいね。心よりお待ちしております!(2017/2/17)
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