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≪2018年の投稿記事≫

・ソラ豆の種降ろし

 10月10日~10月末くらいの種降ろし。種を降ろす時期が少し早いように感じていましたが、長年これを続けています。やや徒長気味で冬を迎えますが、霜にあい黒く焼けても春には脇から新芽を出し力強く成長してくれます。

 又、ナスやピーマンなどの足もとに種を降ろしておくと冬の霜や北風をナスやピーマンの枝が防いでくれて、黒く焼けるのも少ないように感じます。

 福岡は、霜も遅く寒さもそんなにきびしくないので、これでいけるのかもしれませんが、冬の前にある程度の株の力をつけておくことで、春先いきおいよく成長するのではないかと思っています。

  • 年間気温→ 最高40℃ 最低-2℃
  • 経験年数→ 自然農で約27年目

(2018/11/25 福岡県 村山直通さん投稿)

 

 →この経験談は、「ソラマメの種降ろし」へ、掲載いたしました。(2019/1/6)

・陸稲の穂揃い(熟仕方)がバラバラ、不揃いである

 去年初めて陸稲を栽培し(インディカ米ーネリカ米)上手く出来たのですが、今年は初めてもち米のひたちはたもち(種子保証書によると中生)、とよはたもち(種子保証書によると極早生)、2種類の栽培に挑戦しました。丁寧に育てたつもりだったのですが、出穂時期がバラバラでほぼ収穫時期が来たものとまだまだ青いものと半々だったりでした。同じ品種の中で出穂時期、熟しかたが極端にばらばらでした。

 種は1粒ずつ5m間隔位で直蒔きしました。溝の深さは2cm位です。発芽の揃いはまあまあで、初期の除草は丁寧に3回ほど行い、その後も1度おこないました。今年の夏の少雨、日照りが響いたのか原因がよくわかりません。(2018/11/12 茨城県 kumapapaさん投稿)

 

 →この経験談は、「陸稲の穂揃い(熟仕方)がバラバラ、不揃いである」へ、掲載いたしました。(2018/12/19)

・枝豆の豆が生らない(後編)

枝豆/小豆の生育その後です。

例年より、2~3ヶ月遅く、豆がなり、育っています。

 寒さがきびしくなる前に実ってくれたので

  1)来年のタネが確保出来たこと

  2)食べる分も確保出来たこと

 気を揉みましたが取りあえず、収穫は出来ました。


 今年の暑さは異常だったのだと思います。

 自然に寄り添う自然農だから気候にも左右されるのだと思います。

 テキスト通りにはいかないことがこれからも続くものと思います。

 学ぶことは多く、特に実践を通して手の貸し方を判断出来るようになりたいと強く思わされた年でした。

(2018/10/31投稿 千葉県 小口昌志さん) 

 

 →この経験談は、「枝豆の豆が生らない」へ、掲載いたしました。(2018/11/26)

・兵庫県Hさんの「慣行農法に囲まれて」の投稿を拝見して改めて僕の内から思い浮かんできたこと

 「中学卒業と同時に専業農家となり、約三年間は鋤、鍬で田畑の隅から隅まで何度も耕し、牛で耕し代掻きをしてから手植えの田植え、そして草を敵にしての水田の除草や草刈りや稲刈り、麦刈りは鎌で手作業。人糞尿堆肥等中心の肥料を用いて育て、四年目頃から発動機、脱穀機、耕耘機、農薬除草剤、化学肥料等を取り入れての現行農業を20年間行ない、やがてそれらから離れてより40年間自然農を続けることのできて今日もやることできている日々のありがたきこと。本当に救われてうれしい。」

 

 どうしても化学肥料、農薬、除草剤を用い、石油による大きな農機具を使うなどしての23年間の農業をやめにして、お米づくり、野菜づくり、果物づくりをしたくなり、心に決めて今日もやることができているのはなんとも〝うれしい〟ことであり、周囲や村人との関係も〝ありがたいこと〟となっています。田畑からの恵みは豊かであり美味であり、身体を健全に養ってくれています。

 当初はいろいろと村人から問題をもちこまれましたが、先方の「言い分をひたすら聞く」「こちらの言い分は決して云わない」「僕は間違ったことをしていない」ことも決して主張しない。

 そして周囲の人達の農のあり方には一切苦言や否定した言動を行なわないで常に衝突しないように対応し行動してきました。それは是非に耕すことなく、農薬や大きな農機具を用いず、古きよりの道具を用いての手作業での日々でありたいとの願いを是非にやりとおしたい思いが定まっていて、それを日々実践することが楽しみであり、よろこびであったからです。

 再び農薬や肥料、農機具は用いたくない。肥料購入したり造ったりして用いたくない。草を敵にした作業はしたくない。安全な食べ物を自然の恵みから受け取っての日々でありたいと心から身体から、いのちから願うようになっていましたので、他人に何を云われても、攻撃されても馬鹿にされてもそのようなことは気にせずに悩まずに、やりたいことをやり続けることに心がはずみ専念することができました。

 

 また作物が育たなくとも続けてくることができました。

 専業農民の僕がお米は3年、野菜は10年の試行錯誤で専業農民ではなくなりましたが、収入にはとらわれず、育たないのは僕の手の貸し方、作業の進め方が悪いからとの思いと的確に手を貸してやればかならず育つはずとの確信からもとの農業にはもどることなく続けることができました。

 耕さない、肥料農薬を用いない、草や虫を敵にしない。その上で気候、風土、天候、作物の性質、田畑の環境に応じ、従い、添い、そして任せる、できる限り自然に近いあり方で田畑に立ち、必要に応じて作物が健康に育つべく適期に的確に手を貸してやる栽培方法。地球上で持続を可能にしてくれる農のあり方に取り組んで今年で40年目。本当に楽しいですし農本来のよろこびを知ることができました。

 豊かな大自然の中に身を置き、いのちある作物をいのちある自分が向き合い一つとなっての日々は静かなよろこびであり、いのちの根底から納得の入るもので幸福です。このよろこびは人間としてのいのちを宿した身体を授かっている人類全体に通じる普遍のよろこびであるとつくづく思い感ずる老年期ともなっています。(2018/10/11 奈良県 川口由一さん投稿)

 

 →この経験談は、「慣行農法に囲まれて」へ、掲載いたしました。(2018/11/2)

・小麦の収穫について

10年ほど前まで、2か月に一回の学びに参加していました。7年前に退職して、秋田県に戻り、白神山地の麓、八峰町で自然農を実践し、一昨年から小麦も始めましたが、下記の結果に終わりました。

 

2017年、収穫時期7月初めの梅雨の晴れ間

5kgの小麦から、2.5kgの粉、フスマ2.5kg収穫、(約50%の粉の収穫)

これが通常の結果かと考えていました。

 

2018年 収穫時期7月後半、梅雨があがってから。

5kgの小麦から、1kgの粉、フスマ4kg収穫(約20%の粉の収穫)

粉があまりに少なく感じた。

 

登熟してから収穫する時期が遅くなると粉の量は減るという事は考えられるでしょうか?

ご面倒おかけいたしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(2018/10/2 秋田県 鈴木美根子さん投稿)

 

 →この経験談は、「小麦の収穫について」へ、掲載いたしました。(2018/10/12)

・稲の倒伏を防ぐ対策として考えられること

 川口由一さんの勉強会で、次のようなお話がありました。

 書きおこしたものを、川口さんに確認していただきましたので、投稿いたします。

 「田んぼの水を常にたっぷり入れ続けると、稲は徒長しやすい。徒長すると、穂が実った頃に支えきれず倒れやすくなります。1週間~10日間に1回程度の頻度で田んぼの水を落とすことによって、稲の徒長を抑えることができ、倒伏を防ぐことにつながります。

 水との関係は、大切だと思います」

(2018/9/23 奈良県 川口由一さん談。聞き書き投稿Sさん)

 

 →この経験談は、「稲が倒伏する」へ"解決策2"として、掲載いたしました。(2018/10/2)

・枝豆の豆が生らない

自宅の庭と畑にポットで育てた枝豆の苗(双葉状態)を4月頃と5月のゴールデンウィーク頃に移植しました。

七月には枝豆が収穫できるものと期待していたのですが、8月末の現在でも豆ができません。

花は咲くのですが葉っぱが出るだけで実にはなってくれません。幹も太く、葉っぱも大きく元気に育つのですが、豆ができないのです。

今年の30度を超える異常気象が関係あるのでしょうか。(2018/8/26投稿)

 

※上記ご投稿の後、「自然農・いのちのことわり」からの確認事項に対して、下記の追加投稿をくださいました。

 

【種の様子】枝豆の品種は頂き物なので分かりません。いただくときに晩生と言われていたと思います。

 今回、いただいたもの以外にホームセンターから購入したものが2種類有ります。

 一つは普通の枝豆で中生だったと思います。

 二つ目は丹波の黒枝豆で中生だったと思います。

 全てに実がなっていません。

【畑の様子】定植した畑は、自然農で5年目になります。草の様子は写真を送ります(写真左)。

 土は昨年藁を敷いて団粒状になり始めました(写真右)。


 今年の春に米糠と油かす(50:50)で補いをしています。

 昨年いただいたものは一株に沢山の実がなり、今年はそれを蒔きました。

 

【莢の様子】先日までは莢は出来ていませんでしたが(写真左)、本日一部(頂き物)に小さい莢が出来ていることを確認しました(写真右)。


 今後、様子を見る必要が有りますが、暑さで実がならなかったのかもしれません。ここ数日は日中の気温も下がり始めたので通常の営みを始めたのかもしれません。

 今年は本当に異常な暑さで植物も参っているのでしょうか。(2018/9/1 千葉県 小口昌志さん投稿)

 

 

 →この経験談は、「枝豆の豆が生らない」へ、掲載いたしました。(2018/11/26)

・簡易温床づくり

  自然農40年目の今年、夏野菜用の苗床を簡単な温床にして種を降ろして、少し早くに収穫できるように、少し長い期間恵みをいただけるように取り組みました。

 

3月15日

 昨年の温床用障子二枚に油紙張り替える。120cm×80cm

 

3月17日

 1m位の深さで110cm×150cmの幅で堀り、掘り上げた土を踏みしめながら枠をつくる。北を高く南を低く傾斜をつくり太陽の陽射しを受けやすくする。

 稲藁、籾殻、生ゴミ、青草、米ぬかをサンド状に数段重ね、上から水を振りかけて発酵を促す。

 その上に掘り上げた上部の土を苗床用に8〜10センチ敷き詰めて障子をかぶせる。高い北側30センチ位、低い南側20センチ位の空間が生まれる。

 発酵がすすみ地温が少し生じてくるのを待つべく五日間ほど待つ。

 

3月23日

 種降ろしとサツマイモ種を埋める。

 ピーマン、万願寺とうがらし、真黒ナス、中長ナス、ゼブラナス、大玉トマト、ミニトマト、地這いきゅうり、南瓜を条間7センチ、株間4センチ位で種を降ろす。じょうろで潅水して障子をかぶせて発芽を待つ。

 土の表面乾燥してくれば潅水。

 

4月11日

 地這いきゅうり、南瓜、早く育ったゆえに定植する。本葉3〜4枚。

 まだ霜が降りるおそれあるので、畑で自生のスス竹を利用して十字の小さなトンネルをつくり油紙でカバーする。

 昨年は3月28日種降ろしで10日間遅かったゆえに霜が降りなくなる4月末日〜5月初旬に定植できたので、定植後の霜よけ対策は必要なしで助かった。

 

4月22日

 まくわ苗、本葉3枚位に育ってきたので定植。簡単な霜よけを油紙でする。

 

5月2日

 トマト、ピーマン、トウガラシ、ナス、西瓜の定植。

 定植後は潅水と米ぬか、菜種かす混合を少し苗から離れたところに補う。

 定植場所は約10日程前に直径約30センチ位の円形で草を刈り、土を移植ごて、笹の根のある畝はスコップで根切りして土をほぐした後、刈った草を敷いて整えておく。

 その他の夏野菜は直播きで4月末〜5月初めに種を降ろす。降ろす場所のみ草を刈り土をほぐしてその草を敷いて整え準備しておく。

 

今年の温床における反省点

 大和盆地の霜降り終るのは4月末〜5月初めなので、5月に入って定植できるように種降ろしの時季を考えてやはり、3月末頃が適期。温床期間は約一ヶ月と考えればよさそう。

 土に地力があると考え補いは無用と考えたが、種降ろし後ごく少しの補いを条間にしておけば少し元気に育ったように思える。

(2018/5/8 奈良県 川口由一さん投稿)

  

 →この経験談は、「簡易温床づくり(川口由一氏、平成30年の記録)」へ、掲載いたしました。(2018/9/21)

・麦、小麦のこと

平成29年

10月25日

 苗床に種降ろす。裸麦、強力小麦、ライ麦。

 

12月2日

 稲刈り終える。

 

12月5日

 裸麦定植。(水田)

 50センチ×25センチ、一本植え。

 定植場所、直径15センチ程ノコ鎌で幼い冬草をけずりのけて植え付ける。

 

12月6日

 小麦定植。(水田)

 裸麦と同様に行なう。

 

12月8日

 ライ麦定植。(畑地のトウキビ、アワ、キビ後に)

 

12月18〜19日

 小麦全面ノコ鎌で除草。(冬草の茎残さぬように)

 裸麦は除草なしで試みる。

 

12月24日

 除草の草がほぼ枯れたと思えるので稲藁を全面にふりまく。

 

2月14日

 裸麦全面ノコ鎌で除草。(冬草の茎のこさぬように)

 12月に小麦と同時期に行なえばよかった。

 

5月5日

 裸麦、小麦の分けつ少なく3本〜7、8本位で成育がよくない。次年度の課題となる。牧草が条間に多く育ち繁っている。3月初旬に条間の草を刈りたおしておくべきだった。ライ麦は定植時もその後も一度も除草せず、キビ、アワなどの枯れ葉や茎が敷かれていて草は育たないゆえと、畑地であり湿地でないために、成育は麦、小麦より良い。

(2018/5/8 奈良県 川口由一さん投稿)

  

 →この経験談は、「麦、小麦のこと(平成29年10月~平成30年5月の記録)」へ、掲載いたしました。(2018/9/17)

・兵庫県Hさんの投稿へ

自然農を初めて7年になります。私の借りている畑の周りはミカン栽培の畑です。

ミカンの木への噴霧。周辺の草には薬をかけて除草することは日常になっているようです。

最初の頃、「自然農」を知らせて無かったので、(親切のつもりだったのでしょう)畑に除草剤が撒かれていたりしました。

会う人に「自然農を勉強しています。」と話たり「自然農で野菜、花を育ててます。」

と看板を立ててからはそのようなことはなくなりました。

畑には草を自然のままにと思うので、受け入れてもらうために、よその畑との周辺だけはしっかり草刈りをしています。

鳥獣の侵入があって、思うように栽培が進まず自給の理想には程遠いのですが…。

 

Hさんと同じように私も縁あってきたこの場所が好きです。

私がここでしっかり自然農をしていくことで、周りの皆さんが少しでも何かに気付いていただければ、自然農の素晴らしさを感じてもらえれば嬉しいと思っています。

 

私に与えられたその土地はその周辺のどこよりも、自然豊かな場所でこのような場所が広がってこれが普通になっていく日がくることを思っています。

困難な道のりのようですが、だからこそ、そこがどのように変化して自然農の畑が広がっていくのかとても楽しみでやりがいを感じています。(2018/8/18 長崎県 K.Yさん投稿)

 

 →この経験談は、「慣行農法に囲まれて」へ"経験談1"として、掲載いたしました。(2018/8/29)

・自然農の畑をスタートするにおいて

慣業農法の田んぼを今年から自然農の畑として修復したい」のご相談に対して、私の経験と、自然農の学びの場で教えていただいたことからの返答です。

 

【畝を立てる】

 自然農の畑をスタートする時、まず一番初めに「畝立て」をする必要があります。自然農の畝作りは、溝を掘り、掘った土を溝と溝の間の作付けする部分に乗せることで畝が出来上がります。畝立ての方法は、慣行農で耕していた農地であっても、耕作放棄されていた農地であっても、基本は同じです。

 スタート時に畝を立てたら、その後は耕さないため、畝を作り変えることなく使い続けます。それゆえ、よく考えてから、畝の方向、幅、高さ等を決めて作業に入ることが大切になります。陽当たり、土質、作りたい作物等々によって、一番良いと思う畑の設計図を、ある程度事前に描く必要があります。作物の育つ環境作りである「畝立て」は、非常に大切な作業です。

 

畝立ての基本の手順

1.草を刈り、一旦他の所(畝を作る場所の脇で良い)へよける。

 

2.溝を掘る部分に作付け縄を張り、スコップで溝を掘る。畝の幅は1~4メートル程度。溝の幅はスコップの幅。溝の深さは、湿りの多い土地なら深めに、乾燥地なら浅めにする。

 

3.掘った土を溝と溝の間に乗せ、鍬でくずしてならし、かまぼこ型になるように整える。その際、畝の上に乗せた土の中に宿根草の根っこが混じっているようなら取り除いて外へ出す。

畝は、かまぼこ型に整える
畝は、かまぼこ型に整える

4.豊かな畑でない場合は、この時点で補う。米ぬかを一面に、うっすら霜が降りる程度の量を目安に、痩せている所であれば多めに振り撒く。何年も耕されて土地が疲弊し草もほとんど生えていないような畑の場合、初年度は1反あたりに米ぬか200キロを目安に振り撒く。畑の場合、菜種油の搾りかすを米ぬかに混ぜても良い。

整えた畝の上に、米ぬかと油粕を振り撒く
整えた畝の上に、米ぬかと油粕を振り撒く

5.よけていた草を畝の上に戻す。もともと草が生えていなかった場合は、できれば土を裸にしない方が良いので、畦の草や周囲の草を振り撒いておく。

よけていた草を戻す
よけていた草を戻す

【作付ける】

 畝を作った後は、普通に作付けできます。緑肥など、土地を豊かにするための作物を育てなくても、自然に任せていれば勝手に草が生えて徐々に豊かになっていきます。はじめのうちは作物の育ちが良くないかもしれませんが、数年で変化を感じるはずです。

 地力不足を感じた時は、その都度、畦草・米ぬか・菜種かす・家庭から出る生ごみ等を振り撒き、補います。ただし、補い過ぎるとかえって軟弱な作物となったり、虫害をまねくことになりますので過ぎないように注意します。

 ↓下記のページも、大変参考になります。

 

【自然農の学びの場の利用】

 独学で取り組むことも勉強になりますが、全国に自然農を学べる場がありますので、お近くの学びの場へ足を運び、少なくとも1年~数年間、基本の作業を実際に見て学ばれることをお勧めします。

 基本の栽培の仕方を習得した後も、毎年の気候の変化に、その土地の状況に、絶妙に応じていかなければならず、そこを見極める能力を養うには経験の積み重ねが必要になります。ですから、基本の栽培方法については一人で試行錯誤して時間を費やすよりも、先人の方々に教えを求め、すばやく吸収される方が良いと思うのです。更には、応用の仕方、言葉を通しての理解、生き方全般についても深く学べる場として、全国の自然農学びの場は開かれています。

それぞれ特徴がありますので、お問合せの上、選ばれると良いのではないかと思います。

(2018/7/29 三重県 Sさん投稿)

 

 →この経験談は、「慣業農法の田んぼを今年から自然農の畑として修復したい」へ"返答1"として、掲載いたしました。(2018/8/22)

・田植えに時間がかかる

 耕さず草や虫を敵とせずに賛同して米つくりを始めた者です。今年4年目になります。大きく育った畑苗を草刈りをした不耕起の田んぼに植えて、水を入れたらどんどん分けつしていく様を見るのは喜びに堪えません。自然農の稲作はすばらしい農法だと思います。ここまでこの農法を作り上げた先人の方々に敬服いたします。

  1反1畝の面積ですが田植えに期間にして約1か月かかります。籾換算で400kgくらい収穫できますが、家族の消費を考えたら自給用としてはちょうどよい面積だと思っています。ただ田植えの時間があまりにもかかりすぎなのが問題だと思っています。

 苗は田んぼの一画を防草シートで冬の間覆っておいて5月初めに種おろしをして作っています。田んぼは冬の間茂らせておいた雑草が実りを迎える5月の末の休日に草刈りをします。1反1畝の広さですので機械を使用して半日ほどで草は刈り終えてそのまま刈敷きます。そして主に休日を利用して苗の移植をしています。植え始めの苗は30日苗からになります。条間40㎝ 株間25㎝ 1本植えで約1万1千本になります。休日にして2人で3日(実働7時間位)そして私の母が平日もひとり5時間位で約14日かけて植え終わっています。計算すると延べ112時間ほどかかっています。逆算すると1本にかかる時間は平均で約37秒になります。これには苗床からの苗取りの時間も含まれます。昔の米つくりではとても速い人なら、1日で1人1反を田植えすることも可能だったと聞いたことがあります。(この場合は1本にかかる時間は2.88秒)でも自然農の田植えの場合そんなスピードはあり得ないのではないでしょうか。昔から田んぼは耕して代かきして田植えしていたのは田植えの効率を上げるために昔の人たちが試行錯誤して工夫して到達した技法(農法)なのではないかとも思います。なので田植えの時間の問題を考えるときは代かきの効用もよく考えてみたいと思います。耕してないけれども代かきしてあるように田植えができるといった一見矛盾したことを実現させられないものか思案中です。

 米つくりは地域によって、人によってそれぞれに考え方ややり方があるものだと思います。そうだから面白いですし、そうできる自由な時代に生まれたことに感謝です。

(2018/7/3 鹿児島県 でんでんがえる さん投稿)

 

 →この経験談は、「田植えに時間がかかる」へ"経験談1"として、掲載いたしました。(2018/8/6)

・慣行農法に囲まれて

自身の健康回復のため田舎に移住し、赤目自然農塾で学んだ自然農で自給的に作物を育て始めて6年になります。

けれど残念ながら周辺の田畑は、農薬、化学肥料を普通に使う慣行農法を行っています。

移住前、「ほとんど使わない」と聞いていた薬の類ですが、実際には「消毒」という名目での薬剤噴霧があちこちの田畑で行なわれています。

美しい山や川、この村がとても好きで移り住んだのですが、このあたりの問題をどう考えればよいのか、どう対処すればよいのかと迷っています。

(2018/6/22 兵庫県 Hさん投稿)

 

 →この経験談は、「慣行農法に囲まれて」へ、掲載いたしました。(2018/8/6)

・慣行農法の田んぼを今年から自然農の畑として修復したい

はじめまして、最近田舎暮らしをスタートしましたが、空き家の間に数年間田んぼとして隣人がお米を作り、販売しておりました。自然農の経験は初めてではありますが、3反を初心者がお米つくりをするよりも野菜を中心に練習していきたいと考えてます。

田んぼの今の状態は、すでに草刈は済んでおり粘土質で雨が降りますとトラクターの跡に若干水が溜まっています。自然農の経験者の方に相談しましたが、とりあえず初年度は一反当たり米ぬか20キロを撒いてその上から山の落ち葉で覆うというアドバイスともう一つは、ゾルゴーかライムギの種を撒くというやり方です。

とりあえず、一反から手を入れようと思ってます。個人的には、ライムギなどを植えて見たいと思ってますが、土が団子みたいになっているのでそのまま撒いても大丈夫でしょうか?何か他に方法はありますか? 陽当りはとても良く周りの田んぼとは5メートル以上のスペースはあります。(2018/5/23 兵庫県 Dさん投稿)

 

 →この経験談は、「慣行農法の田んぼを今年から畑として修復したい」へ、掲載いたしました。(2018/6/28)

・地ネズミの食害対策

【過去のネズミによる食害】

畑は2箇所あります。1箇所は、水田から畑に変えて、15年、もう1箇所は、耕作されずに除草のため年数回耕起されていた水田を畑にして12年くらいになります。ネズミの食害は、当初の1,2年はなかったものの、その後は、じゃがいも、さつまいもが少しかじられるようになり、7,8年にもなると、だんだんひどくなってきました。

 

  • じゃがいも…年々食害がひどくなって、半分くらいはかじられるようになりましたが、7,8年も経つと、発芽して、株が少し大きくなった頃に、種芋が皮のみ残っているような食べられ方で、収穫ゼロの状態が3年ほど続きました。
  • さつまいも…サツマイモも年々食害がひどくなって、半分くらいはかじられるようになりましたが、7,8年も経つと、つる挿しをして、1か月以内に、つるの半分くらいが、つるを挿したところに穴が開いて、土中につるが引き込まれて、つるが食べられ、無くなってしまうようになりました。育った芋もかなり食べられていました。
  • たまねぎ…玉が大きくなる5月ころから、2~3割くらいかじられました。収穫前に、だんだん、減っていく状態でした。
  • 里芋…できた子芋はもちろん、種芋もかじられました。被害が3分の1くらいあったときがあります。
  • 空豆…株が20cmくらいに成長したころ、根、茎を食べられ枯れる。半分くらいが枯れました。
  • その他…白菜、ニンジン、ダイコン、チューリップなども被害にあいました。また、ニンニクまでかじられたことがあります。

【対策】

  1. ネズミを捕獲する
    ネズミが増えてくると、地面に穴があき、そこから地上の作物を食害します。ネズミ穴を少し広げて、板両バネ式のネズミ捕り器(インターネットで購入できます。)(餌 サツマイモ)を設置して捕獲しました。簡単に捕獲できます。タマネギの食害の場合は、食べられた箇所の地面に穴が開いているので、そこに設置すると簡単に捕獲できるので、被害をかなり押さえられます。
    食害に一定の効果があると思いますが、捕っても、捕ってもすぐに増えてくるように思われます。 

  2. モグラ穴を潰す
    スコップでネズミの巣、穴、モグラ穴を潰す。畝全体に、スコップの刃を20cm間隔くらいに入れ、スコップを前方へこじて、モグラ穴を確認の上、足で踏みつぶす。その時に、穴の中に、枯草を敷き詰めた、ネズミの巣を見つけることもあります。モグラの主道は、畝の長さに沿って、走っていますが、ところどころに横穴があって、そこがネズミの巣になっているように思われます。
    スコップで畝のモグラ穴を完全に潰すのは、かなりの労力を要します。畝幅1.2m長さ20mくらいの畝で1時間以上はかかると思いますが、1回行うと、次の年は、ほとんどの場合、1本しかモグラ穴が走っていないので、1回行うと、次からは労力を軽減できます。

【効果】

ジャガイモは過去に3年間は、種芋を食べられて、全滅したことがありますが、この2年間はネズミの食害はゼロです。サツマイモもこの2年間は食害ゼロです。タマネギも被害が多かったのですが、1%くらいの被害で済んでいます。昨年サツマイモを掘り上げた時、モグラの穴が芋の近辺を通っていましたが、ネズミの食害はありませんでした。

年数のたった畝は、モグラの穴が数本通っていて、モグラの廃道になった穴にネズミが巣を作り、徘徊しているように思います。

モグラ穴を完全に潰した畝は、その後モグラが通ったとしても、ネズミが横穴等の巣を作っていなければ、ネズミはほとんど通らないと思われます。ですから、作物を植える前に、モグラ穴を完全に潰しておけば、収穫時にモグラが通っていても被害がなかった、あるいは少なかったと思われます。

この2年ほどは、ネズミの食害を防いでいますが、あと数年は様子をみないと、答えはでないと思います。

 

【モグラの捕獲】

「モグラひっこし」という捕獲器で比較的簡単に捕獲することができますが、半年もすれば、モグラの数が元に戻るように思われます。また、捕獲することによって、かえって、ネズミがモグラ穴を駆け巡るように思われます。ですが、植え付けた苗がモグラに掘り上げられたりするので、時々に捕獲しています。

 

(2018/2/15 大阪府在住(上記の畑は奈良県)岩住洋治さん投稿)

 

 

 →この経験談は、「地ネズミの食害対策」へ、掲載いたしました。(2018/4/25)

・うさぎ(小動物)対策

 2016年の夏、大豆の苗が食べられました。最初はハトの害だと思い、ネットを被せて防ごうとしましたが、網をくぐって食べられる事が続き、糞を見つけた事で、やっとウサギの害とわかりました。キャベツやブロッコリーの苗も植え付けた翌日には茎も残さずに全て食べられてしまう状況でした。

 その後数回、実物(灰色の小さなウサギ)も見かけました。

 

 とりあえず、最低限守りたい作物のあるうねの周囲を防風ネットで囲って防ぐ事にしました。

 網目が1cm位のネットは、ウサギの口が入ってかじられるので、目の小さな(5mm位)の防風ネットが良いそうです。この方法で防ぐ事はできるのですが、張った後の作業性(農作業の)が悪いし、第一、畑の周囲にイノシシや鹿対策用の柵があるのに、その中に2重に柵を作る事に抵抗がありました。畑周囲の柵(ワイヤーメッシュと電気柵)に防風ネットを重ねて張れば良いのですが、草刈り機を使って柵のきわの草刈りができません(ネットを破ってしまう)。

 そこで、次の様な方法を考えました。

 

 ワイヤーメッシュを縦に三分割して、それを柵の一番下にメッシュの目が縦半分、横半分づつずれるように地面に打ち込み、針金で数ヶ所(3~4ヶ所位)固定する。つまり、メッシュの面積が4分の1になります。私の所では、φ(ワイヤーの直径)3mm・100×100mm目と、φ4mm・150×85mm目のメッシュの2種類を使用していますが、もちろん、それぞれ同じ目のワイヤーメッシュを用意する必要があります。そして、重ね貼りした上部に1m幅の防風ネットを張っています。

 

φ3mm 100×100メッシュ
φ3mm 100×100メッシュ
防風ネットを張った後
防風ネットを張った後
φ4mm 150×85メッシュ
φ4mm 150×85メッシュ
防風ネットを張った後 (背後は、うねの周囲を防風ネットで囲っているところ)
防風ネットを張った後 (背後は、うねの周囲を防風ネットで囲っているところ)

 ちなみに、地面にメッシュを打ち込む際、ハンマーで打つと、φ3mmのものではワイヤーが曲がってしまって打ち込みにくいのですが、ワイヤーをペンチではさみ、そのペンチをハンマーで打つと作業し易いです。又、草刈り機をワイヤーに当てて、ワイヤーが曲がってしまった場合も、曲がった所をペンチではさみ、ペンチをハンマーで打つと簡単に直す事ができます。

 

 この下部のみワイヤーメッシュ2重貼り、その上部に防風ネットを張る方法で畑を囲った結果、2017年は食害も無く、大豆が豊作でした。(2018/2/10 奈良県 小倉裕史さん投稿)

 

 

 →この経験談は、「うさぎ(小動物)対策」へ、掲載いたしました。(2018/3/20)

・ナスの2本仕立てと剪定の方法

 自然農の専業農家である京都府の細谷さんが実践されている、ナスの2本仕立てと剪定の方法をご紹介いたします。ナスは後半に実りが悪くなったり、小さいまま硬くなってしまったりすることがありますが、この方法では軟らかく綺麗な実が長期間に渡って成り続けるとのことです。

 ナスを剪定するかどうか、支柱はどうするか等、地域や田畑の状況によっても様々な応じ方があると思いますので、ひとつの実践例として参考にしてください。

 

1.1番花のすぐ下の脇芽を生かし、それより下の脇芽は摘み取ります。主枝と、側枝(生かした脇芽)との2本仕立てとし、それぞれ支柱で支えます。

2.主枝と側枝に直接成る実は、実だけを収穫します。

3.主枝と側枝から伸びた脇芽は、剪定します。ナスの実(A)1つに対して下3枚と、上2枚の合計5枚の葉は残し、それより上の部分は早めに切り落とします。(ナスの実を1つ育てるためには葉が最低4枚必要と言われているため、4枚の葉を残して剪定するのが一般的だそうですが、細谷さんは多めに5枚の葉を残しているそうです)。脇芽の1番下の葉から出た脇芽は生かし、それ以外の脇芽は早めに摘み取ります。

 ※ナスの実と葉の関係には法則性があり、1本の脇目に対して下から葉3枚、実1つ、葉2枚、実1つ、葉2枚、実1つ…という具合につくそうです。

4.ナス(A)を収穫すると同時に、一番下の脇芽1つを残して剪定します。

 このようにして、ひとつの脇芽からひとつのナスを収穫しては剪定し、いずれの脇芽でも同じことを繰り返していきます。

 主枝と側枝の2本は上へ上へと伸び、細谷さんの畑では、長身である細谷さんの背丈位まで伸びるそうです。そして次々に若い脇芽を伸ばすので、軟らかい実を長期に渡ってたくさん収穫し続けることができるようです。「肥料をたくさん入れての慣行農では3本仕立てや4本仕立ても行われているが、自然農では2本仕立てぐらいが丁度良いと感じている」とのことです。

(2018/1/16 京都府 細谷 泰高さんの経験談を、三重県 Mさんが聞き書きして投稿)

 

 

 →この経験談は、「ナスの2本仕立てと剪定の方法」へ、掲載いたしました。(2018/2/6)

・モグラ穴を利用したネズミによる食害

  水田を畑に変えて18年、これまで動物の害もなく順調に営みを重ねてきました。ところが、ここ3年程モグラがすごく、そのモグラの穴を利用したネズミの食害に困っています。イモ類や根菜類のニンジン、ダイコン、タマネギ、ピーナッツなど、ニンニクやショウガを除いてやられます。植えて間もなく食べられ昨秋はサツマイモ、ピーナッツ全滅、サトイモは小さいものが3分の1ほど、ジャガイモは2分の1残っただけでした。毎日穴をみつけて足でふんでいるのですが、あちらたたけば又こちらでキリがなく返って支離滅裂に暴れ回ります。タマネギなどまだ成長途中のものが大分ダメになりました。自然の理で増えすぎたものが元の調和に戻ってくれることを待っていますが…。イモ類は少し深めに掘ってそこに種をおろしているのですが、植え方にも何か工夫がいるのでしょうか…。(2018/1/8 三重県 柴田幸子さん投稿)

 

 →この経験談は、「モグラ穴を利用したネズミによる食害」へ、掲載いたしました。(2018/1/18)

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